Analog2.0のメカニズムの概略 エンベロープジェネレータ
頓珍漢なことを書いてしまい、すみませんでした。
5/7の朝に間違いに気がついたので訂正しました。
こんにちは、シンセ職人見習いの留年玉子です。
ここ最近、Analog2.0のメカニズムの概略を書いています。
このシリーズは今回を含めてあと3回で終わります。
今日はエンベロープジェネレータの概略を書きます。
(回路図を公開しますが、それはちゃんと設計者の許可をいただいています。)
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エンベロープジェネレータ
音に変化をつけます。
制御信号を出すことで音信号に変化をつけます。
回路図を図1に示します。↓
(画像をクリックすると拡大できます。)
エンベロープジェネレータのブロック図を図2に示します。↓
図2のとおり、エンベロープジェネレータは以下の2つのブロックに分かれます。
①デジタル処理部
②アナログ処理部
ブロックの説明に入る前に、まずはエンベロープジェネレータの動作(図3)について説明します。↓
図3より、エンベロープジェネレータは以下の4つの動作があります。
Attack:出力は上昇する。
Decay:出力が下降する。
Sustain:出力が定常状態になる。
Release:出力が減衰する。
これらの状態を実現するために、図3から、以下の3つの状態を持つことが分かります。
・解放状態
・立ち上がり状態
・持続状態
これら3つの状態の状態遷移図を図4に示します。↓
それでは、これらの前置きをした上で、図2のブロック図の説明に入ります。
①デジタル処理部
図4の解放状態、立ち上がり状態、持続状態の3状態を表す。
そのために、
・タイマIC555の出力(およびdischargeの状態)
・トランジスタQ4の出力
で状態を決める。
(図1の回路図参照)
実際の555とQ4とエンベロープジェネレータ回路状態の対応を表1に示します。↓
②アナログ処理部
出力のADSR曲線を得る。
そのために、状態に応じてコンデンサC6に充放電を行い、変化する電圧を出力として得る。
(図1の回路図参照)
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Analog2.0はアナログシンセサイザーですが、こんな感じでデジタルの要素もあります。
なので、大学のデジタル回路の内容も役に立つかもしれません。
次回はLFOにはいります。お楽しみに。
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この「Analog2.0メカニズムシリーズ」の記事は、留年玉子のニート生活の総括と位置づけています。
昨年末に派遣切りされて、たぶん来週ぐらいに派遣の仕事が決まると思います。
せっかくニートをやったので、得るものが欲しいです。
このシリーズを全部書ききって、気持ちよく次の仕事に向かいたいと思います。