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シンセサイザーを作っちゃえ!!! 

blueshine6.exblog.jp

こんにちは、半熟卵です。シンセサイザーキットAnalog2.0を製作中。完成がだいぶ近づいてきました。1年浪人、2年留年、NNTで卒業、数回の派遣切りを経験。生まれは岡山県、すぐに愛知県に移住。以前は岡崎市、現在は名古屋市在住。1984年生まれ。現在、UberEatsの仕事にハマっています。

VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②

※この記事の一部に技術的に誤った部分があります。
 この記事ではトランジスタQ1の電圧Vbeが理想的な値(約0.6V)にならない原因を「150Ωの抵抗が原因である」と書いています。
 後になって、読者さんのコメントにより、それが間違いだと分かりました。
 正しい原因は「トランジスタQ1がスイッチング素子として使われているから」でした。
 なので、この記事の内容は真に受けず、ただの日記として読んでください。

続きです。

では、実際に?を付けた怪しい部分をルーペやテスターで調べてみました。

①ルーペでもう一度パターン切れを確認をする。
 じっくりと見てみましたが、パターン切れはありませんでした。

②テスターで導通確認をする。
 導通も問題なかったです。
 基板のパターン切れがあるなら、導通ができなくなりますが、問題なくできました。
 ついでに、半田付けのブリッジの確認のためにその周辺も確認してみました。
 でも、ブリッジはなかったです。

結局、半田付け不良、パターン切れ、ブリッジはなさそうです。
めでたしめでたし。
VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②_b0204981_20414691.jpg

でも、まだここで終わるわけにはいきません。
じゃあ、トランジスタQ1のVbeがおかしいのはなぜなのでしょうか?
それについて考察してみました。

Analog2.0のVCOの回路図はこうなっています。↓
VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②_b0204981_21242624.jpg

この中の水色で囲った部分がトランジスタQ1です。
その部分を拡大してみましょう。↓
VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②_b0204981_21241850.jpg

拡大してみると分かりますが、トランジスタQ1のベース-エミッタ間に150Ωの抵抗が入っています。
一方、他のトランジスタのベース-エミッタ間には抵抗が入っていません。
もしかしたら、この150Ωの抵抗がVbeに影響を与えてるんじゃないかな。

そう考えて、実際に同じ状況をブレッドボードに再現してVbeを測定してみました。
(トランジスタは2SA1015、抵抗は150Ωを使いました。)
VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②_b0204981_20420381.jpg
VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②_b0204981_20421680.jpg
Vbeは0.070Vでした。
以前測定したときは0.067Vだったので、非常に近い値です。

ちなみに、150Ωの抵抗を外すと、
VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②_b0204981_20431097.jpg
VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②_b0204981_20423361.jpg
Vbeは適正値の約0.6Vになりました。
結局、トランジスタQ1のVbeの値は抵抗によって影響を受けたと言えます。

長々と書いたので、結論をまとめます。

・半田付け不良、パターン切れ、ブリッジはない。
・トランジスタQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeは抵抗によって影響を受けていた。

今回は不具合の原因は分かりませんでしたが、これが原因じゃないと分かったのが収穫でした。
次回は、抵抗値をテスターで確認してみようと思います。
お楽しみに。

by blueshine6096 | 2016-05-05 06:41 | シンセサイザー製作 | Trackback | Comments(0)

by 半熟卵