続きです。
エンベロープジェネレータの動作確認をしているのですが、反応が小さいです。
何が原因か考えてみたら、すぐ分かりました。
保護抵抗は1kΩで、測定箇所はその近くのNon-Inv Out(JP1)です。
なので、出力に影響はあるだろうと考えられます。
そこで、ちょっと方針を変えます。
測定箇所をNon-Inv Outから保護抵抗の手前に変更して動作確認することにしました。
要は、回路図を見れば分かりますが、トランジスタQ5のエミッタ付近です。
ここなら保護抵抗の影響がないので、動作確認がしやすいと思いました。
実物では、こんな感じで測定しています。
それでは、気を取り直して動作確認しましょう。
①ツマミを以下のように設定して、MiniboardⅡの任意のキーを押し、エンベロープジェネレータの出力が8V程度まで上がるかどうか確認する。
これなら8V程度と言えるでしょう。
②Sustainを中点まで動かし、MiniboardⅡの任意のキーを押し、出力が2~4V程度まで上がることを確認する。
写真を撮り忘れましたが、4Vぐらい上がっていました。
とりあえず、ここまではOKです。
③次はAttackの値を徐々に上げていき、MiniboardⅡの任意のキーを押し、アナログテスターの針の振れ具合を見ます。
このとき、立ち上がりが徐々に遅くなっていることを確認してみます。
これは写真では分かりにくいので、動画で見てみましょう。
確かに、Attackを大きくするにつれて、立ち上がりが遅くなっています。
④次に、Attackの値を適当にセットして、Decayの値を徐々に上げていき、MiniboardⅡの任意のキーを押し、アナログテスターの針の振れ具合を見ます。
このとき、最大値からSustainの値に落ちていくスピードが徐々に遅くなっているかを確認します。
Attackを適当な値にセットするのですが、針の触れが大きい方が変化が見やすいので、Attackを大きめにしました。
この状態でDecayを大きくしていって、針の振れを見てみましょう。
たしかに、最大値からSustainの値に落ちていくスピードがゆっくりになっています。
⑤Releaseの値を上げながら、MiniboardⅡの任意のキーをon/offさせる。
このとき、キーを離した後の出力の減衰が徐々に遅くなっていることを確認します。
キーを離した後の減衰がゆっくりになっていることを動画で確認でしたと思います。
これで、エンベロープジェネレータは完成です!!!
ありがとうございました!!!
と終わりたいところですが、ぶっちゃけた話、この動作確認って地味じゃないですか?
このモジュール自体は音を全く出さないので、どうしても地味になってしまいます。
だったら、せっかくエンベロープジェネレータを作ったので、それでちょっとだけ遊んでみましょう!!!
どうでしょうか?
このエンベロープジェネレータのおかげで、電子音の表現の幅が大きく広がったのが分かったでしょう。
今までよりさらに楽器らしくなりました。
次回は、LFOの製作に入ります。
お楽しみに。