これから浪人される方へ 合格体験記 その6
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物理
物理は、この1年を通してあまり成績の変化がありませんでしたが、最後のセンターで一気に上がりました。
その後は物理の勉強がかなり楽になりました。
それでは、いったいどうしたら物理の力が物理の力がつくのかを語りたいと思います。
もう、ズバリこれしかありません。
①『物理のエッセンス』(河合出版)をくり返しやる。
②模試の復習をする。
①についてです。
この『物理のエッセンス』は、オレの後期の物理担当のK岡先生がしきりにすすめていた参考書です。
あるとき、先生がその一部を印刷したものをくださって、それがすごくいいものだったので買ってみました。
[力学+波動編]と[熱+電磁気+原子編]の2冊ありますが、問題数も手ごろで、解説もすごく分かりやすいので、かなり助かりました。
今思えば、もっと早く買っておけばよかったと思います。
もし、これから浪人を考えているのなら、今すぐ物理のエッセンスを買って、やってほしいです。
そして、予備校生活で2回、できたら3回繰り返すと、もう物理はOKでしょう。
マーク模試でも記述模試でも点が取れると思いますよ。
物理というのは、かなりとっつきにくく難しく思いがちですが、基礎がしっかりと分かり、使えるようになれば、どのような難問でもパズルのように解けてしまうところがあります。
そのための役割をはたしてくれるのが、物理のエッセンスだと思いますので、苦手な人はこの参考書を信じてやってみてください。
②についてです。
物理のエッセンスをやるだけでも十分ですが、それをさらに得点に結びつけるために、模試の直しをやりましょう。
くどいほど言ってますが、模試の問題は超良問です。
やれば確実に実力がつきます。
また、分からない問題は物理のエッセンスに戻って、もう一度問題をやると、けっこうよく分かりますよ。
また、余談ですが、さっきのK岡先生のおっしゃった勉強法も参考になるので紹介しておきたいと思います。
まず、授業の前に予習をします。
それで、テキストでどうしても分からない問題が出てきたら、物理のエッセンスに戻り、その分野の問題を解きます。
それから、もう一度テキストに戻り、問題を解くとよく分かるし、何よりも頭に残るそうだ。
K岡先生は特にこの勉強法を「予習の予習」とおっしゃっていました。
それに対して、オレがやったのは「復習の復習」です。
すでに解いた模試を復習するために、分からない分野は物理のエッセンスに戻って問題を解いてみるという方法です。
とにかく、①と②をやっていけば、全くこわいもの知らずだと思いますよ。
さて、物理を勉強する際に注意すべき分野がいくつかあります。
1つ目は「波動」です。
ここは嫌いになりやすいので、しっかりやっておく必要があります。
分からない所は先生に聞いてしっかり解決してください。
もしかしたら、物理の中で波動がいちばん理解しにくいかもしれません。
2つ目は「電磁気」です。
特に、コンデンサ回路、電流回路は、物理のエッセンスでくり返し勉強した方がいいと思います。
ここが電磁気の山場です。
また、電磁誘導、コイル、交流などはすごく難しく感じると思いますが、実際はそんなに難しくありません。
よほど、コンデンサや電流の方が難しいです。
電磁誘導、コイル、交流などは嫌悪感で塗り固められてしまいがちですが、そこまで難しくないので安心してください。
また、現役生はここら辺が嫌いな人が多いので、ここで差をつけましょう。
3つ目は「原子」です。
ここは高校物理の最後の最後となるので、手薄になる人が多いのではないでしょうか。
(僕が当時高校生だった2002年のときはそうでした。今は違うかもしれません。)
また、やっている内容も身近とは言えず、近寄り難く思う人も多いでしょう。
しかし、この分野は出題される問題が非常にパターン化していて、問題のバリエーションも少ないので、やれば必ず得点となる分野です。
だから、原子が毎年出題される大学を受ける人は、必ずここを勉強しましょう。
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物理はかなり思い入れのある科目なので、個人的に懐かしくなりました。
いったんここで切ります。
次は化学について書きます。