Analog2.0のメカニズムの概略 VCF
来週中に次の仕事が決まると思います。
(仕事探しの詳しい状況については、別の機会に書きます。)
とうとう「Analog2.0メカニズムシリーズ」はこれがラストです。
今日はVCFの概略を書きます。
(回路図を公開しますが、それはちゃんと設計者の許可をいただいています。)
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VCF
音色に変化をつけます。
入力された音信号にフィルタをかけて、音を変化させます。
VCFの回路図は以下のとおりです。↓
(画像をクリックすると拡大できます。)
VCFのブロック図は以下のとおりです。↓
ブロック図のとおり、VCFは以下の3つに分かれます。
①トランジスタラダー
②電圧→電流変換回路
③差動増幅器
それぞれのブロックについて簡単に説明します。
①トランジスタラダー
RCフィルタの抵抗Rをトランジスタに置き換えたフィルタ。
それによって、フィルタの抵抗を入力電圧CVで可変できるようになる。
電流入力型。
②電圧→電流変換回路
トランジスタラダーが電流入力型なので、制御電圧を制御電流に変える。
③差動増幅器
トランジスタラダーの出力の同相成分を除去する。
レゾナンス効果のため、出力からトランジスタラダーの入力に帰還をかける。
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トランジスタラダーの説明はかなりざっくりしたものです。
詳しく説明をしようとすると、英語の論文1冊分になります。
僕ではちょっと無理です。
このVCFはシンセサイザー自作愛好家の方々に太鼓判を押されています。
すごく素晴らしいフィルタのようです。
だったらなおさら最後まで作ってみるしかないですね。
今回を以って「Analog2.0メカニズムシリーズ」を終わらせていただきます。
いざ終わるとなると一抹の淋しさも感じます。
自己満足ではありますが、こうしてブログに概略をまとめるのは本当に勉強になりました。
この記事を書くことを許可してくださったGanさんには改めて
「ありがとうございました。」
と言いたいです。
けっこうガチな記事を長々と書きましたが、最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。
これからはAnalog2.0の製作に戻ります。
このメカニズムの理解は製作にも生きてくると思います。
最後までAnalog2.0を完成させましょう。