※この記事には技術的に誤った記述があったため、一部を修正しました。
こんにちは、寝落ちした半熟卵です。
VCOの不具合の原因を見つけるために、抵抗値をテスターで測定していました。
しかし、抵抗値が変な値で測定されます。
以前、
カラーコードで抵抗値を確認したことがありましたが、こんなに間違っていなかったと思います。
いったい何がおかしいのでしょうか?
ネットで調べてみると、こんな記事を見つけました。
それによると、テスターでの抵抗値の測定は、回路に電流を流して測定しています。
なので、完成した基板上では抵抗値がうまく測定できないことがあります。
そこで、基板上の抵抗値を測定するときは以下のことをする必要が出てきます。
完成した基板上の抵抗値をテスターで測定するときは、抵抗器を基板から外す必要がある。
恥ずかしながら、僕は今さらこのことに気が付きました。
どういうことか回りくどく説明したいと思います。
テスターでの抵抗値の測定は、回路に電流を流して測定されます。
例えば、抵抗器1本は問題なく測定できます。
では、それを踏まえたうえで、この並列に抵抗器R1とR2があるときに、R1の抵抗値を測定しようとするとどうなるのでしょうか?
R1を測定するために、テスターの棒を抵抗の両端にセットします。
この図をより分かりやすく書き直すとこうなります。
そして、テスターは抵抗値を測るために電流を流します。
テスターから流れた電流は枝分かれして、R1だけでなく、R2側まで流れていってしまいます。
すると、R1を測定するつもりが、R1とR2の合成抵抗を測定してしまいます!!!
こんなことが起こってしまうのです。
そして、テスターで抵抗値を確認しても、全然違う値が測定されてしまうのです。
ちなみに、数式で表しても全然違う値になることは一目瞭然です。↓
もうこれはどう見たって明らかにR1とは似ても似つかない別の値ですね。
説明を簡単にするために単純な回路で説明しましたが、VCOの基板はこれよりもずっと複雑です。
なので、もっとわけの分からない測定値になるでしょう。
気をつけてください。
完成した基板の抵抗値を測定すると、こういうことが起こってしまうのです。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか?
基板からいったん抵抗器を外して測定しましょう。
具体的に書くと以下の3つです。
①抵抗器の片足のハンダを吸引器か吸い取り線で除去する。
②テスターで抵抗器の両端を押さえて、抵抗値を測定する。
③抵抗値が合っていたら除去したハンダをもう一度付けて元に戻す。
①は最初は抵抗の両足のハンダを除去していましたが、面倒くさいのでやめました。
片足のハンダを除去するだけでも、閉じたループから外したことになります。
また、抵抗の取り付け方によってはハンダを除去してもつながっていることがあります。
そんなときは抵抗器の片足を少し上げ気味にすると閉じたループから外れてくれて、抵抗値を上手く測定できます。
なので、完成した基板上で抵抗値を測定するときは、一度基板から抵抗器を外して測定しましょう。
こんな感じで、VCOの基板の抵抗値を測定しています。
①~③をVCOの基板上の抵抗器38本に対して調べています。
けっこうたくさんあって全部調べ終わっていないので、しばらくお待ちください。
今までVCOのいろいろなことを調べてきましたが、ずっと不具合の原因が見つかりませんでした。
なので、もしかしたら抵抗値が違う可能性が高いような気がします。
もしもこれでもダメなら、VCOの基板を買い直す可能性が出てきます。
どうか、ここで原因が見つかって欲しいです。