続きです。
それでは、多回転抵抗TRIM1を見てみましょう。
②多回転抵抗TRIM1を端から端まで回転させて音に変化するかを見ると良い。
シンセの電源を入れて、プツプツ音を鳴らしながら、このTRIM1をマイナスドライバーでグルグル回してみましょう。
グルグルグルグルグルグル… (多回転抵抗をドライバーで回す音)
プツッ… プツッ… (シンセサイザーの音)
…5分経過…
グルグルグルグルグルグル…
プツッ… プツッ…
…10分経過…
グルグルグルグルグルグル…
プツッ… プツッ…
…15分経過…
音がぜええんっっぜええんっ変わんねえええじゃねえかああああああーーーーーあああ!!!???
手が疲れました。
あ~もうだめだ。
プリント基板を新たに作り直そうか。
心が折れかけました。
でも、このままでは終われません。
「どうせ基板を作り直すんだったら、いろんなところをめちゃくちゃにいじくって遊んでみよう」と思いました。
そこで、多回転抵抗TRIM4を冷やかしで回してみました。
もうほとんどやけくそになっていました。
グルグルグルグルグルグル… (多回転抵抗をドライバーで回す音)
プツッ… プツッ… (シンセサイザーの音)
プツップツップツップツップツップツップツップツッ
理由は分かりませんが、プツプツ音のテンポが急に速くなりました。
せっかくなので、TRIM1も最後まで回しきってみることにしました。
グルグルグルグルグルグル…
プツップツップツップツップツップツップツップツッ
…
プツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツプツ
…
ptptptptptptptptptptptptptptptptptptptptptptptptptptptpt
…
ウイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!
やった!!!音が鳴ったあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
これは2年前に出展したアナログシンセビルダーズサミット2014で聞き覚えのあるシンセの音でした!!!
こんな擬音語だらけの文章では分かりにくいと思うので、その瞬間を再現した動画を作りました。
これを見れば、シンセの音の変化がよく分かります。
カメラを持ちながら、話しながらシンセの調整をしたので、多少のピンボケは許してください。(笑)
三角波、ノコギリ波、矩形波の3種類とも鳴りました!!!
それぞれ音の違いを聞き比べてみてください。
三角波
ノコギリ波
矩形波
実際に聞いてみると、ノコギリ波は鋭い感じで、矩形波は太い感じがしました。
そして、三角波はこの両者の中間といった感じがしました。
個人的に矩形波の音がいちばん好きです!!!
こうして、めでたくVCOからちゃんとシンセらしい音が出るようになりました。
2014年の11月末からずっとVCOの不具合の原因を探していて、もう約1年10ヶ月も分からないまま停滞していたわけです。
ここまで本当に本当に長かったです。
ここ最近、本当にモチベーションが落ちていましたし、もうシンセを作るのは無理かもしれないと思っていました。
それがこうしてようやく収穫を得ることができました!!!
本当に諦めずに手を動かしてシンセを作り続けて本当によかったと思います。
実はまだこのVCOの音は調整していません。
手探りで動かしてみたら鳴った音に過ぎません。
次回は、VCOの音の細かい微調整をします。
お楽しみに。
名前は分かりませんが、前回コメントをくださった方には本当に感謝致します。
非常に助かりました。
本当にありがとうございました!!!
また、他にもいろんなアドバイスをくださった全員の方も大変参考になりました。
シンセの不具合の調べ方は本当に勉強になりました。
このVCOから音を出すのは自分1人では難しかったです。
ありがとうございました!!!