続きです。
トランジスタマッチングを始めたいと思います。
ただ、そのときに書き忘れたちょっとしたコツを書きます。
トランジスタマッチングの際に、トランジスタを常温で数時間さらします。
そして、測定するトランジスタをピンセットではめ込みます。
なぜピンセットを使うかというと、トランジスタは温度に敏感なので、手で触れると変化してしまうからです。
この手順の前にやっておくと良いことがあります。
トランジスタをピンセットでブレッドボードにはめ込むとき、足がまっすぐだとすごくはめにくいです。
かと言って、手で足を広げると測定電圧に影響が出てしまいます。
ピンセットで広げるのもなかなか大変です。
なので、常温にさらす前に、トランジスタをあらかじめブレッドボードにはめて足を広げておきます。
そうすると、ピンセットでブレッドボードにはめ込みやすくなります。
それをやった後で常温にさらすと良いと思います。
では、始めましょう。
こうしてトランジスタの1つ1つ測定電圧を調べていきました。
トランジスタラダーに使うトランジスタは測定電圧の差が±0.2V以内である必要があります。
そういうトランジスタを5対、つまり10個見つけます。
でも、自分はそれよりもさらに条件を厳しくしました。
測定電圧が同じトランジスタを10個見つける
この方がVCFの特性がさらに良くなるような気がしたからです。
まあ、意味があるかは分かりません。
ほとんど自分の趣味です。
トランジスタマッチングを行った結果、こうなりました。
0.574Vのトランジスタが10個採れました。
とりあえず、0.574Vのトランジスタ10個をトランジスタラダーに使い、そこから近い電圧のトランジスタを予備に取っておきましょう。
トランジスタラダーのトランジスタが壊れた時にでも使うつもりです。
これで、トランジスタマッチングが完了しました。
久々にシンセサイザー製作の記事を書くと充実感があります。
次回はVCFの基板の製作の続きをやります。
お楽しみに。