VCFの製作 基板外の部品の配線 その2
よく知らないのですが、ユーロラック型にすると何か良いことがあるのですか?
上のコメントですが、良い様にとっておけばと思います。
というのも、上のコメントの内容にも一理あって、Analog2.0も属する
モジュラーやセミモジュラータイプのアナログシンセは、最近のものは
ほぼ全てユーロラック仕様に準拠したものになっているからです。
ユーロラック仕様にあわせることで、様々な供給元から入手した筐体や
電源、モジュールなどを任意に組み合わせることができるので、独自の
シンセシステムを自在に構築できるというメリットが生じます。
#件の山下さんも最近はユーロラック化されているみたいです。
ただ、Analog2.0は岩上さんが「初心者でも自力で組み上げられる事」
という観点でいろいろ配慮された為か、基板が現在の基準からすると
非常にゆったりとデザインされていて大きくなっているので、サイズ
的にユーロラック仕様にあわせることは出来ません。
なので、半熟さんも次のステップに進む際にはユーロラックを考慮
すれば良いと思います。
上のコメントはそういうアドバイスと理解すれば良いでしょう。
Analog2.0はシンセの練習機的位置づけで、岩上さんの心配りが
されていましたが、次のステップはある意味で独り立ちする事に
なろうかと思います。
難易度は一気に上がる可能性が高いですが、引き続き頑張って
くださいね!
後一点、ブログの文面をみると、VCFを組み込んだ後のテストを
筐体組み込み後にしようとされているみたいですが、ここは
組み込みの前にバラック状態できっちりとテストした方がいいと
思います。
>ユーロラック仕様にあわせることで、様々な供給元から入手した筐体や
電源、モジュールなどを任意に組み合わせることができるので、独自の
シンセシステムを自在に構築できるというメリットが生じます。
#件の山下さんも最近はユーロラック化されているみたいです。
ユーロラックについてざっと調べてみました。
本当に驚くほどよくできています。
シンセビルダーズ界の共通規格みたいなものですかね。
その規格に合わせた構造にすることで、自由自在にシンセのモジュールを組み合わせられるんですね。
次のシンセサイザーを自作する際はユーロラックも考えてみたいです。
>ただ、Analog2.0は岩上さんが「初心者でも自力で組み上げられる事」
という観点でいろいろ配慮された為か、基板が現在の基準からすると
非常にゆったりとデザインされていて大きくなっているので、サイズ
的にユーロラック仕様にあわせることは出来ません。
そんな心配りがあったのは知りませんでした。
>後一点、ブログの文面をみると、VCFを組み込んだ後のテストを
筐体組み込み後にしようとされているみたいですが、ここは
組み込みの前にバラック状態できっちりとテストした方がいいと
思います。
自分としては、Analog2.0調整後に木の板を買ってきて、ノコギリでギコギコやるのが嫌なので、「テストする前にケースを作ってしまおう」という意図で書きました。
テストが終わったら、ケースをすぐにつけられる状態にしたいかっただけです。
別にケースを付けたままテストするつもりはなかったです。
ただ、文章を読むと確かにそう捉えられてもおかしくありませんね。
誤解を招く文章ですみませんでした。
有益なアドバイス、ありがとうございました。
筐体の件、早とちりですみませんでした。
Analog2.0については、岩上さんの書籍の初版発行時の対応は本当に
至れり尽くせりだったと思います。
特に書籍と連動して、全てのモジュールの「基板」や「部品セット」の
頒布をされたことは、製作の障壁を下げる意味で大きな効果があった
のではないでしょうか。
このような読者サポートは、それまでも無かったし、これからある事も
無いのでは無いかと思います。
次のステップは山下シンセの再現を考えておられるみたいですね。
山下さんの書籍は私も一度書店でちょっと見たことがあるのですが、
内容は初歩のラジオ掲載の回路紹介と、今作るならこんな感じ...と
言うような解説がされているものだったと思います。
#私は正直ちっと高いな...と思ったので買いませんでした。
なので、岩上さんの書籍の様な、手取り足取りの製作解説本では
ありませんので、山下シンセ再現には、自分で回路アレンジをしたり、
基板パターンを自分で起こすとかユニバーサル基板に組むとかする
必要が出てくると思います。
これは結構高い壁かと思いますが、実力アップへの貴重な経験に
なると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
そうそう、山下さんの書籍ももう3年前の発行です。 現在の版が
完売したら、おそらく再版されることは無いと思うので、書籍だけは
手に入るうちに、早めに入手されるのが良いでしょう。
以上、ご参考になれば...
>なので、岩上さんの書籍の様な、手取り足取りの製作解説本では
ありませんので、山下シンセ再現には、自分で回路アレンジをしたり、
基板パターンを自分で起こすとかユニバーサル基板に組むとかする
必要が出てくると思います。
これは結構高い壁かと思いますが、実力アップへの貴重な経験に
なると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
そうなんですか。
岩上さんの本のように1つ1つ丁寧に説明はしていないんですね。
まだプリント基板を自作したり、ユニバーサル基板で工作したことはありません。
難しそうですが、楽しみでもあります。
Analog2.0をしっかり完成させた後、山下シンセを自分で考えながら組み立てるので、良い感じにステップアップできると思います。
また、製作の苦労などをブログにするのも楽しみです。
>そうそう、山下さんの書籍ももう3年前の発行です。 現在の版が
完売したら、おそらく再版されることは無いと思うので、書籍だけは
手に入るうちに、早めに入手されるのが良いでしょう。
そうですね。
このブログでは触れていませんが、山下シンセの本が発売されたのは3年前の自分の耳にも届いていました。
ただ、あまりにもAnalog2.0の製作に苦戦していて、聞かないふりをしていました。
それはさておき、本だけは早めに買って、読みながら計画を立てようと思います。
名古屋ですと
名駅の「ジュンク堂 名古屋店」と「三省堂 名古屋高島屋店」
栄の「ジュンク堂 ロフト名古屋店」と「丸善 名古屋本店」
以上4店舗に現時点で在庫少量ありとなっています。
ご参考になさってください。
今日、さっそく山下シンセ本を買って参りました。
名古屋駅のタワーズ内にある三省堂(名古屋高島屋店)に1冊ありました。
まだ立ち読みした程度ですが、まさしくシンセビルダーズガチ勢の本という感じがします。
レベルが上がって難しそうではありますが、やってみたい気持ちも沸いてきましたね。
山下さんの書籍、無事ゲットされた様でよかったです。
さて、以前からこのブログを拝見していて気になっていたのですが、
過去の記事にいくつか技術的に誤った記載があります。
これらについて、誤りを指摘させて頂くか、非常に迷ったのですが、
考えてみると、技術的に正しくない記事を放置するのは、半熟さんの
ブログの存在目的を毀損することにもなりかねないので、思い切って
指摘させて頂く事にしました。
これから指摘させて頂く記事は、全てVCOが思い通りに動作しない事で
悩んでおられた時期のものです。
①トランジスタのB-E間電圧の測定に関して その1
ここではトランジスタのVbeが常に約0.6Vかのように書かれていますが、
これは間違いです。
大学の講義で習っているはずなのですが、トランジスタの動作状態
には「遮断状態」、「能動状態」、「飽和状態」の3つがあります。
#「状態」ではなく「領域」という場合もあります。
そしてVbeが「約0.6V 一定」というのが成り立つのはトランジスタの
動作状態が「能動状態」である時に限られます。
トランジスタを増幅素子として使う場合には「能動状態」なのですが、
スイッチング素子として使う場合には「遮断状態」と「飽和状態」を
行ったり来たりさせます。(VCOの回路のQ1はその一例です。)
このような場合にはVbeは約0.6V 一定にはなりません。
また、後日のエントリーで上記Q1のVbeの値が約0.6Vでない原因を
シリーズ抵抗のせいと結論付けていますが、正しくはトランジスタの
動作状態によるものなので、この結論も間違いです。
<字数制限のため一旦切ります。>
②トランジスタのB-E間電圧の測定に関して その2
トランジスタのVbe測定に関して、動作状態のトランジスタのVbeと
トランジスタを取り外した状態でのB-E間電圧降下とを同一視して
いる記載があります。
しかしながらこの両者は似て非なる別の指標なので、両者を同一と
みなして、代替の測定手段になるというような記載は間違いです。
ですから前項でも触れましたが、Q1のVbeが0.6Vにならない原因の
検証としてQ1を取り外して測定をしておられますが、ここで測定
されているのは、Q1のB-E接合の順方向電圧降下と150Ωの抵抗との
並列接続時の、テスターから流れ出す電流に対応した電圧降下を
測定しているに過ぎません。
今回はたまたま同じような値になっただけのことで、動作時の
Vbeの値とはまったく意味の異なった測定値なのです。
③テスターで基板上の抵抗値を測定するときの注意 に関して
テスターで基板に実装された抵抗の抵抗値は正確に測れないという
内容のエントリーで、説明の大筋や結論は概ね正しいのですが、
説明の図の中に明らかに変なものが混じっています。
2枚目の図は明らかにR1が短絡されています。これで抵抗値が
測定できるわけはありません。 また、赤い丸い矢印の意味が
全く不明です。
同様に6枚目の図の赤い丸い矢印の意味も全くわかりません。
もしこれらを電流の向きをイメージして書かれたのであれば、
明らかな間違いと思います。
これらの間違いをみると、半熟さんの技術レベルはまだまだ
初心者レベルで、大切な基本部分がちゃんと体得出来ていない
ことを如実に物語っています。
もし本当に回路技術を身につけて行きたいとお考えであれば
次のステップにおいて、基礎部分の補完が必要だと思います。
背伸びをせずに地道に(手を動かしながら)しっかりと基礎
固めしていくのが大切です。
以上、厳しい内容になってしまいましたがご参考として頂け
ればと思います。
また、指摘の中に私の思い違いや間違いがあるかも知れません。
その場合はご容赦をお願いしたいと考えます。
①トランジスタのB-E間電圧の測定に関して
確かに大学でそのようなことを習いました。
しかし、電子回路から離れていたせいか、すっかり忘れていました。
②テスターで基板上の抵抗値を測定するときの注意に関して
赤い矢印は電流の流れのつもりで書きました。
確かに、電流の流れがおかしいです。
並列抵抗の回路は、電流が枝分かれするはずなのに、なぜかループをグルグル回っています。
抵抗を短絡した回路もおかしいですね。
間違ったことを書いた記事をそのままにするのもよくないので、記事の始めに「この記事には間違いがある」というのを目立つように明示しました。
また、「基板の抵抗値の測定」の記事は一部の図や誤解を招く文章を削りました。
以下が修正した記事です。↓
VCOの製作 不具合の原因 トランジスタのB-E間の電圧 その2(https://blueshine6.exblog.jp/24922920/)
VCOの製作 不具合の原因 ルーペを使った半田付け、パターン切れのチェック その2②(https://blueshine6.exblog.jp/25757659/)
VCOの製作 テスターで基板上の抵抗値を測定するときの注意(https://blueshine6.exblog.jp/25933490/)
初心者レベルで、大切な基本部分がちゃんと体得出来ていない
ことを如実に物語っています。
もし本当に回路技術を身につけて行きたいとお考えであれば
次のステップにおいて、基礎部分の補完が必要だと思います。
背伸びをせずに地道に(手を動かしながら)しっかりと基礎
固めしていくのが大切です。
これはおっしゃるとおりです。
仕事は電気系ではないせいか、電子回路から遠ざかっています。
そのせいか、大学で習った内容を忘れてきてしまいました。
また思い出すためにも、勉強しなおそうかと考えています。
とりあえず、本のまとめ部分だけしっかり読んで、あとはシンセを作りながら詳しい内容を読んでみようかと思います。
まだ勉強のことについてはしっかり詰めていないので、後の記事で書こうと思います。
こういうご指摘は非常に助かりました。
改めて、ありがとうございました。
ブログ修正お疲れ様でした。
大変適切な対応だと思います。
また、自分のコメントを読み返してみると、大変失礼な書きぶりになっていました。
申し訳ありませんでした。
また「基礎を補完する」といったあいまいな書き方をしてしまいましたが、私の
経験から言うと、電子回路の基礎部分は「オームの法則」と「キルヒホッフの
法則」くらい理解できていれば、大まかには事足りる様に思います。
加えて「電圧(電位差)」や「電流」をイメージとしてとらえられれば十分かも
知れません。
あとは「回路の定石」みたいなものをどれだけ知っているかが問題になります。
OPアンプの反転・非反転増幅回路、ボルテージフォロア、コンパレータ、
積分回路などや、トランジスタのスイッチング回路、エミッタフォロアなど
全体回路の構成要素となる各種基本ブロックの事です。
少々レベルが高めですが、CQ出版の「回路の素101」という本は持っていて
損はないと思います。
http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/45/45301.htm
名駅の「ジュンク堂 名古屋店」や栄の「ジュンク堂 ロフト名古屋店」
「丸善 名古屋本店」などで手に入ると思います。
さらに、OPアンプなど部品の余りがあれば、実際に手を動かして、ブレッド
ボード上にこれら基本ブロック回路を組んでみて、その動作を体感できれば
完璧だと思います。
幸いオシロはお持ちのようですし、Analog2.0の電源や、テスト信号発生用に
VCOが使えそうですね。
以上、ご参考になれば....。
>ブログ修正お疲れ様でした。
大変適切な対応だと思います。
また、自分のコメントを読み返してみると、大変失礼な書きぶりになっていました。
申し訳ありませんでした。
自分としては指摘してくださってありがたかったです。
上記の記事には間違いがあります。
でも、消すのはもったいなかったので、「この記事には間違いがある」というのを明示したうえで、残しておく方針にしました。
>少々レベルが高めですが、CQ出版の「回路の素101」という本は持っていて
損はないと思います。
この本は本屋で見たことがあります。
たくさんの回路例が載っていましたね。
この本も検討してみたいと思います。